オンネトーのキャンプ場に初めて訪れたのは、夏休みの初日。都会の喧騒から離れて、自然の中でのんびり過ごしたいと思っていたからだ。到着してまず驚いたのは、広大な敷地の広がりと、その中に広がる森の風景。山々が湖面を囲むようにそびえ、湖の水は澄んでいて、まるで絵に描かれたような光景だった。ただ、敷地の傾斜が結構きつくて、テントを設営する場所を探すのが少しだけ大変だった。でも、湖のそばに近づけば、水の音が心地よく響いて、疲れが吹き飛ぶ気がした。子どもたちも、木の上に登ったり、石を拾って遊んだりと、楽しそうだった。ただ、夜はキツネが現れるので、食料はしっかり管理しないと危険だという話も聞いた。実際に、夜のテントの周囲で何かが動く音が聞こえたので、警戒しながら眠った。朝には、鹿が草を食べているのを近くで見ることができて、自然との共存を感じた。キャンプ場内にはトイレが整備されていて、ゴミも分別して捨てられるので、清潔感がある。売店ではキャンプ用品や飲み物が売られており、物珍しさで買ってみたが、普段は近くの町で買い揃えたほうがいいかもしれない。また、Wi-Fiがあるのは嬉しいが、場所によっては電波が届かないので、スマホを完全にオフにできる点も魅力的だった。車中泊も可能で、車を停める場所は限られているが、それほど混んでいなかった。ただ、敷地が広いので、テントを設営する場所を選ぶときは慎重になる必要がある。夜は静かすぎて、どこかの虫の鳴き声が聞こえてくるが、それが逆に癒しの音に感じた。近くには温泉もあるので、キャンプの後にゆっくり入るのもおすすめ。ただ、温泉の場所が少し遠く、車で行く必要がある点は覚えておいたほうがいい。全体的に、自然の魅力を存分に味わえる場所で、家族連れには特におすすめだ。ただし、虫対策やテントの設営には気を配らないと、ストレスがたまるかもしれない。でも、そんな細かいことよりも、森の空気や湖の景色に心が癒されるのは間違いなし。また訪れたい場所の一つだ。