長崎県の佐世保市にあるキャンプ場は、山の上に位置する自然に囲まれた場所。初めて訪れたときは、広場やファイヤーサイトが自由に使えるという寛大な管理人の対応に驚いた。テントを張る場所は特に指定されていないようで、どのエリアでも問題ないという。ただ、人気の高い時期は早めの到着が必須だった。私は5月の連休に訪れたが、予約が5組ほどだったのに対し、実際にテントを張ったのは私たちだけだったので、のびのびと過ごせた。朝は鳥のさえずりと遠くの漁船のエンジン音が聞こえ、夜は虫の声やカエルの鳴き声が静かなキャンプを演出してくれる。自然の中でのんびりできるのが魅力だ。キャンプサイトはオートキャンプではないため、電気は使えないが、広場であれば車の乗り入れが可能で、荷物の運びも楽。ただ、炊事場やトイレは昔ながらの感じで、夜は真っ暗になるためヘッドライトが必要だった。しかし、清掃が行き届いていて気になりにくい。近くにはビジターセンターがあり、食べ物やキャンプ用品のレンタル、地元のお土産が揃っている。ただし、17時に閉まるため、食料はあらかじめ用意しておくのがいい。子供たちには100mの滑り台やアスレチックが人気で、退屈することもなかった。山の上から見える九十九島や平戸島の景色は、夕焼けとともに最高の光景だった。特に夜は漁船の光跡が海面に広がり、星空もきれいな場所だ。犬を連れて行く人も多く、ペットフレンドリーな環境が整っている。ただし、テント持ち込みの料金が1,575円とやや高めで、水場が遠い場所もある。それでも、自然と触れ合えるこのキャンプ場は、家族やペットと一緒に訪れたい場所だ。また、鹿町温泉やすらぎ館が近くにあるので、温泉を楽しんだり買い物をしたりするのもおすすめ。私はツツジの季節に訪れたいと思っていたが、今後は夏や冬にも再訪したい。静かな環境で、のんびりできるのはここだけだろう。自然を満喫できるこのキャンプ場は、一度は訪れてみたい場所だ。