ADVE CAMPに初めて訪れたのは、2022年の初春だった。備前市日生町の市街地から橋を2つ渡って、車で行くことのできる頭島に位置している。このキャンプ場はまだ新しく、少し変更がある可能性もあるが、スタッフの対応はとても親切で安心できる。チェックインやチェックアウトの時間も柔軟に対応してくれたので、予定が変更になっても大丈夫だった。料金は大人2000円で、犬は無料で利用できるのも嬉しいポイントだ。ゴミの処理も500円で引き取ってもらえるし、焚火の灰や牡蠣の殻を捨てる場所もちゃんとある。広さはそれほど大きくないが、3つのフリーサイトと2つのデッキサイトがあり、家族やグループでも楽しめる。ただ、駐車場からサイトまでの坂が急で狭いので、車のサイズや運転技術に気をつける必要がある。特に大きい車や車高の低い車は注意が必要だ。このキャンプ場の魅力は、なんといっても目の前の海の景色だろう。テントから日の出を眺めたり、牡蠣筏や漁船が行き来する様子を楽しめる。オーナーのおじいちゃんはシャイだが、民宿に独力で作ったオブジェの案内をしてくれて楽しかった。また、牡蠣シーズンには事前に予約して、その場で焼いて食べるのもおすすめだ。牡蠣の価格は殻付きでキロ1000円、剥き身はキロ2000円で、とてもリーズナブル。トイレは元の民宿の建物の中にあり、夜は暗いのでヘッドランプが必要だ。でも、水場や電源コンセントもあって、基本的な設備は整っている。スタッフの対応もとても親切で、道に迷ったときには地元の人も丁寧に教えてくれた。このキャンプ場は家族連れに特に向いていて、子どもが遊べるスペースもある。自然を満喫したい人や、リーズナブルな料金でキャンプをしたい人にはとてもおすすめだ。ただ、道の狭さや施設の限界は覚えておくべきだろう。それでも、海の見える絶景とスタッフの温かさで、また訪れたい場所だ。キャンプの魅力は、自然と人とのつながりにあると思うが、ADVE CAMPはその両方を満たしている。